ケイヴ スプリング

1978年、当時の専門家の助言に反して、ペナチェッティ家はナイアガラ地方においてリースリングやシャルドネを含む、ヨーロッパ原産のヴィニフェラ種を初めて植樹しました。
この決断は、「オンタリオ州のワイン産業の未来は、より高貴な品種にかかっている」という同家の揺るぎない信念に基づくものであり、結果としてカナダのワイン産業の方向性を根本から変えることとなりました。やがて、彼らは畑を拡張し、ガメイ、ピノ・ノワール、カベルネ・フランといった品種も栽培するようになりました。これらの品種はナイアガラの冷涼な気候に適しており、ヨーロッパの優れたワインに匹敵する品質を誇ります。
冷涼な気候に適したヴィニフェラ種に注力するという決断は、ナイアガラのワイン造りと同家のワイナリーの発展に影響を与えた数々の議論の一例にすぎません。
1978年当時としては前例のない、1ヘクタール当たり3,600本(1エーカー当たり1,455本)という高密度での植樹を行う決定は、現在もなおブドウの成熟度と樹勢の維持に大きく貢献しています。さらに、当時のナイアガラでは斬新であった「垂直シュート・ポジショニング(VSP)」の採用も家族主導でなされた決断であり、これが地域の標準的な栽培方法となるのは、はるか後年になってからのことでした。
このような先駆的な取り組みは、ナイアガラ地方における高品質なワイン生産の礎を築き、同地域のワイン産業の発展に多大な影響を与え続けています。
商品一覧
このワインは、ビームズビルベンチとして知られるオンタリオ湖を見下ろすナイアガラエスカープメントの丘の中腹にある自社畑から生まれました。 なだらかな斜面に沿って、石灰岩と粘土質の土壌、標高と穏やかなそよ風が組み合わさって出来たシャルドネ主体のブリュットスタイルのスパークリングワインです。
30ヶ月間の瓶内熟成を行っております。その結果、涼しい気候を表現した繊細なミネラルのニュアンスを示した辛口のスパークリングワインです。
色合いは淡い麦わら色。 初めにオレンジ、ライム、トーストしたオーツ麦の香り。ビスコッティ、ウェットストーンのニュアンスがあります。味わいは、ドライでミディアムボディ、上質でタイトで力強いムースな泡。引き締まったマーマレードとカスタードのフレーバーが味わいをしなやかにします。アーモンド、メレンゲ、レモンの繊細でありながら持続的なニュアンスにミネラル感が織り込まれています。